グラフィックス(マニュアル13章)
注:緑色の部分は省略可能.
グラフィックス
\includegraphics コマンドを使うことができるが,強力なpgfパッケージも使える.
pgf を使うのがよさそうな感じ.オーバーレイ指定もできるし,EPS,PS,PDF,JPG,JPEG,PNG 等が使えるようです.
もちろん,includegraphics もオーバーレイを使用できる.
例: \includegraphics{hoge.eps}
pgf は高機能ではあるが,includegraphics + framezoom(ズームを参照)で十分楽しめる.
アニメーション(マニュアル14章)
注:緑色の部分は省略可能.
この章は最後のスライドをめくる時のエフェクトだけが有用かもしれません.
動画
まずはじめに結論をいっておくとLinuxでdvips+ps2pdfでやってるかぎり動画を埋め込むのは難しい.
後述するmovieコマンドに外部プレーヤー起動のオプションをつけておくと nautilus において拡張子で関連付けられたプレーヤーが立ち上がるのは確認ずみであるが,これは埋め込みではない.これなら,movie コマンドを使わなくても\href{run:./hoge.wmv}{\includegraphics{./hoge.eps}}などを使うほうがいい.Windows,Mac環境でmovieコマンドを試していないので不明です.すんません.
このあたりの話は adobefourms.com で議論されているが,すべての作業をLinux上で行ううえでの最大の難問は,acroread (ver. 9.1)が使用する内部プレイヤー(?)がRealOneであるということである.つまり,rm ファイルを使用しないといけないということである.プレゼンをWindows or Mac 上でするのであれば,それぞれのReaderの機能に依存するが rm 以外のファイル形式であってもmovieコマンドによる埋め込みにも対応できる.Linux上となると,rmファイルでも movie コマンドはおそらく機能しない.beamer+movie15.sty という方法で動画の埋め込みが可能であるが,ファイルによってはXlibのエラーを吐いて固まる.movie15を用いた動画の埋め込み方法は別の機会に.
まず,Beamerで動画を埋め込むためには以下のパッケージが必要である.これは,Beamerに同梱されている.
\usepackage{multimedia}
multimedia 自体はhyperrefを必要とするが,Beamer自体がhyperrefを自動的に読み込んでいるので改めて呼び出す必要はない.
実際に埋め込むには\movieコマンドを使用する.
- \movie[options]{poster text}{movie filename}
movie filename は動画ファイルの名前.
動画を直接PDFに埋め込むのではないのでファイル自身はPDFから読める場所に格納しておく必要がある.
poster text には,テキストはもちろん,pgfuseimage,includegraphicsも使える.
- オプション
- autostart
ページを表示した時に自動再生する.音声ファイルだとBGM再生としても使える.
- borderwidth=<Tex dimension>
動画の境界線の幅.
- depth=<Tex dimension>
poster text のボックスのdepth.
- duration=<time>s
動画を再生する時間.duration=1.5s だと1秒半流す.start オプションと併用すると動画中の流したいところだけ表示することができる.
- externalviewer
外部プレーヤーを起動する.duration,loop等のほとんどのオプションと連動しない.
- height=<Tex dimension>
poster text のボックスのheight.
- label=<movie label>
labelをつけておくと\hyperlinkmovieで参照することができる.movie label は通常のlabelとは異なる仕様である.
- loop
動画のループ.
- once
デフォルトオプション.一度だけ再生.
- palindrome
最後まで流したあと逆再生する(?)
- poster
動画の最初の画像を張り付けてくれる.
- repeat
loop オプションと同じ.
- showcontrols=<true or false>
動画再生中に動画の下にコントロールバーを表示する.true で有効化.
- start=<time>s
動画中のどの時間から表示するのかを設定できる.start=10s,duration=5sだと動画の10秒から15秒までの5秒間を再生する.
- width=<Tex dimension>
heightオプションと同じように設定できる.
- \hyperlinkmovie[options]{movie label}{text}
textをクリックするとラベリングされた動画が再生.
- オプション
- duration=<time>s
\movie と同じ.
- loop と repeat
\movie と同じ.
- once
\movie と同じ.
- palindrome
\movie と同じ.
- pause
ポーズ.
- play
再生.
- resume
レジューム.
- showcontrols=<true or false>
\movieと同じ.
- start=<time>s
\movieと同じ.
- stop
ストップ.
パタパタアニメーション
とくに使わないと思うので省略.
Multiple Image Files
省略.
サウンド
pdflatex でしか使えないので省略.
スライドめくり時のエフェクト
- エフェクトの種類
どんなエフェクトかは試してみて下さい.
個人的には全スライド間にエフェクトを入れ込むよりもfigureの遷移とかで使った方がいいと思います.
- \transblindshorizontal<overlay specification>{options}
- \transblindsvertical<overlay specification>{options}
- \transboxin<overlay specification>{options}
- \transboxout<overlay specification>{options}
- \transdissolve<overlay specification>{options}
- \transglitter<overlay specification>{options}
- \transsplitverticalin<overlay specification>{options}
- \transsplitverticalout<overlay specification>{options}
- \transsplithorizontalin<overlay specification>{options}
- \transsplithorizontalout<overlay specification>{options}
- \transwipe<overlay specification>{options}
- \transduration<overlay specification>{number of seconds}
フルスクリーン時に何秒そのスライドを表示するかをnumber of seconds で指定することができる 0の場合,瞬時に次のスライドに移る.これはパタパタアニメを作成するのにも使える.
例1 \frame{\pgfuseimage{youngboy}} \frame{ \transdissolve \pgfuseimage{man} } 例2 \begin{frame} \only{\pgfuseimage{youngboy}} \only{\pgfuseimage{man}} \transdissolve \end{frame}
この二つの例は同じです.オプションとしては,duration=seconds (例: duration=0.2,デフォルトは1),direction=digree(例: direction=90,0, 90, 180, 270 が使用可能.glitter エフェクトには 315 も使用可能)が全コマンドで使える.