Beamer_manual_5


ローカル環境(マニュアル12章)

 


注:緑色の部分は省略可能.

Itemizations, Enumerations, and Descriptions

    • Itemizations


\begin{itemize}[<default overlay specification>]
environment contents
\end{itemize}

各トピックに\itemを使う.default overlay specificationは,item 全体の動作を記述する.特定の\item自身の動作も記述したい場合は,その\item がもつオプション項を使う.

\newenvironment{mystepwiseitemize}{\begin{itemize}[<+-| alert@+>]}{\end{itemize}}
として,独自itemize環境を作ることもできる.ちなみにこれはクリックで各itemを一つずつ表示しながらそのアイテムが表示されてる時はalertで強調表現します.

テンプレートの説明は省略.

    • Enumeration


\begin{enumerate}[<default overlay specification>][mini template]
environment contents
\end{enumerate}

各トピックに\itemを使う.番号のフォント等を変えたい場合は,テンプレートを変更する.default overlay specificationはitemizeと同じ.mini templateを指定すると各itemの前にmini templateが挿入される.(i)と指定すると(i),(ii),(iii)…と続く.他にa,Aなども使える.詳しくは,enumerateパッケージのドキュメントを参照.articleモードでは,enumerateパッケージをインクルードする必要がある.

テンプレートの説明は省略.

    • Description


\begin{description}[<default overlay specification>][long text]
environment contents
\end{description}

各トピックに\itemを使う.default overlay specificationはitemizeと同じ.
long textには,通常一番長いラベル名をいれる.指定しない場合はデフォルト値が使われる.それを変更したい場合は,\setbeamersizeを用いて\setbeamersize{description width of={longest text}}とwidthを指定することができる.

 例 \begin{description}[<+->][longest label] \item[short] Some text. \item[longest label] Some text. \item[long label] Some text. \end{description} 

テンプレートの説明は省略.

強調表示

    • \structure<overlay specification>{text}
 structure 環境 \begin{structureenv}<overlay specification> environment contents \end{structureenv} 

textを強調表示.overlay specification でスライド指定できる.structureenvも同じ.articleモードでは,ボールドに変換される.
この仕様を変えたい場合はテンプレートを変更.テンプレートの説明は省略.

    • \alert<overlay specification>{hilighted text}
 alert 環境 \begin{alertenv}<overlay specification> environment contents \end{alertenv} 

textを赤で強調表示.overlay specificationでスライド指定できる.alertenvも同じ.
articleモードでは,協調されたテキストに変化される.この仕様を変えたい場合はテンプレートを変更.
テンプレートの説明は省略.

ブロック環境

    • block


\begin{block}<action specification>{block title}<action specification>
environment contents
\end{block}

action specificationで表示させるスライドを指定できる.block titleにはタイトルを入れる.
articleモードでは,block title はボールドに変換される.テンプレートの説明は省略.

    • alertblock


\begin{alertblock}<action specification>{blocktitle}<actionspecification>
environment contents
\end{alertblock}

環境を赤で強調表示.articleモードでは,block title はボールドに変換され,また強調される.
テンプレートの説明は省略.

    • exampleblock


\begin{exampleblock}<action specification>{block title}<overlay specification>
environment contents
\end{exampleblock}

articleモードでは,block title はイタリックに変換される.
テンプレートの説明は省略.

Theorem 環境
theorem,corollary, definition, definitions, fact, example, examples環境がある.

    • theorem


\begin{theorem}<action specification>[additional text]<action specification>
environment contents
\end{theorem}

additional textは,"Theorem"の後に挿入される.もし,envcountsect オプションがpresentationモードに含まれるスタイルのクラスオプションか,articleモードのbeamerarticleのオプションで指定されている場合,各セクションのtheorem環境がナンバリングされる.
corollary, fact, lemma は同じ仕様である.各テンプレートの説明は省略.
また,フォントの問題については,ドキュメントを参照.

envcountsectの例: \documentclass[envcountsect]{beamer}
    • definition


\begin{definition}<action specification>[additional text]<action specification>
environment contents
\end{definition}

本文のフォントが違うことをのぞいてtheorem環境と同じである.
definitions も同じ仕様である.

    • example


\begin{example}<action specification>[additional text]<action specification>
environment contents
\end{example}

examplesも同じ仕様である.

    • proof


\begin{proof}<action specification>[proof name]<action specification>
environment contents
\end{proof}

proof name が存在する場合,"Proof."に変わってproof nameが表示される.
QEDについては,マニュアル参照.

newtheorem 環境については,マニュアルpp.113ページを参照.

Framed and Boxed Text

Latexのfbox,frameのようなもの.詳細はマニュアル参照.

\begin{beamercolorbox}[options]{beamer color }
 environment contents
\end{beamercolorbox}
\begin{beamerboxesrounded}[options]{head}
 environment contents
\end{beamerboxesrounded}

Figures and Tables

Latexのfigure,tableのようなもの.
一枚のスライドに収まらない時は,allowframebreaksオプションを使用.
テンプレートは省略.

 例 \begin{frame} \begin{figure} \pgfuseimage{myfigure} \caption{This caption is placed below the figure.} \end{figure} \begin{figure} \caption{This caption is placed above the figure.} \pgfuseimage{myotherfigure} \end{figure} \end{frame} 

複数のカラムによるフレームの構成

    • columns


\begin{columns}[options]
environment contents
\end{columns}

内部には,column環境,もしくは\columnを使う.
オプションは以下のものがある.

      • b: bottomラインにカラムを配置する.
      • c: centerラインにカラムを配置する.
      • onlytextwidth: totalwidth=\textwidthと同じ
      • t: ファーストラインにカラムを配置.デフォルト.
      • T: tがファーストラインのbaselinesに配置するのに対してtopラインに配置する.
      • totalwidth=width: 指定したwidthだけカラムが占有する.

articleモードでは無視される.

    • column


\begin{column}[placement]{column width}
environment contents
\end{column}

column widthで指定したwidthをもつシングルカラムを生成する.placementオプションには,b,c,t,Tが使える.
articleモードでは無視される.

      • \column[placement]{column width}

パラメータとオプションはcolumn環境と同じ.
次の\column,column環境までに書かれた内容が対象となる.

Verbatim and Fragile Text

frame内でverbatim環境を使用するには,frame環境のオプションに fragile を追加しなければならない.\frameではダメで,\end{frame}もそれのみをシングルラインで書かなければならない.シンプルにverbatim環境を利用するにはbeamerによって定義された以下の環境を使うのがよい.

 \begin{semiverbatim} environment contents \end{semiverbatim} 

\, {, } は意味を持つので前に\をつけた\\, \\{, \\}を使わなければならない.
&を使う場合は,frame環境にfragileオプションを追加する.

 例 \begin{frame}[fragile] \begin{semiverbatim} \\alert<1->\{std::cout << "AT&T likes 100% performance";\} \end{semiverbatim} \end{frame} 

アブストラクト
アブストラクト環境.テンプレートの説明は省略.
本文上のセンターに"Abstract"と表示される.


\begin{abstract}<action specification>
environment contents
\end{abstract}

Verse, Quotations, Quotes

説明は省略.

\begin{verse}<action specification>
environment contents
\end{verse}

\begin{quotation}<action specification>
environment contents
\end{quotation}

\begin{quote}<action specification>
environment contents
\end{quote}

Footnotes

リーディングの流れを妨げるため,footnotesを使うのは推奨されていない.

    • \footnote<overlay specification>[options]{text}

脚注はスライドの一番下に表示される.optionsとして,数字を使うことができ,指定した数字がシンボルに使われる.
また,minipage,block内の場合,frameの下ではなく,minipage等の一番最後に脚注が挿入される.
frameの一番最後に挿入したい場合は,frameオプションを追加するスライド指定がある場合,そのスライドの時だけtextを表示.
シンボルはすべてのスライドで表示.テンプレートの説明は省略.